ステップ5は、夢があなたや他の人々の、より高い利益に貢献する理由を書き出します。


このステップはとても重要です。このステップを行うことで夢の実現が加速し、あなたの夢が表面的なものではなく、あなたの本質や人生の目的としっかりリンクするようになるからです。


さて、このステップで人に貢献することを考えるのは、何も人格的にそうしたほうがいい、という精神論や道徳ではありません。利己的な目標も大いに結構です。


ただ、私達は人に喜んでもらえることに対してエネルギーがどんどん湧いてくるように、本質的には出来ています。


祝福も喜びも分かちあったほうが嬉しいに決まっています。多くの人に貢献し、喜ばれることとあなたの夢がつながっているのを知っていると、実現する前からパワーが溢れ出てきます。


また、夢や目標が他の人のより高い利益につながっていると協力者も現れやすくなります。ですから、夢の実現によって何が周囲の人に与えられるのかを考えてみて欲しいのです。

ステップ４は、夢を明確にするために期限、条件といった、写真では説明できない部分を文字で補うステップです。『夢に日付を！ ～夢実現の手帳術～』の著者でもあり、居酒屋和民等のワタミフードサービス創業者としても有名な渡邉美樹さんを初めとして多くの成功者が大切にしていることが『夢を予定にする』ということです。


ここでは「SMARTの原則」をご紹介しましょう。私が友人としても経営コンサルタントとしても尊敬している神田昌典先生から教わった目標設定の方法です。（参考図書：「非常識な成功法則」フォレスト出版　神田昌典著） 

SMARTとは

S（Specific）具体的である

M（Measurable）計測ができる

A（Agreed　upon）同意している

R（Realistic）現実的である

T（Timely）期日が明確

と言うことです。

あなたがヨーロッパ旅行をしたい、そしてそのイメージを貼っているとしましょう。
その場合、例えば

S（Specific）具体的である（ヨーロッパとは何カ国に行くの？）

M（Measurable）計測ができる（費用はどのくらいで、滞在日数は何日以上？）

A（Agreed　upon）同意している（この旅行は心から行きたいものか？）

R（Realistic）現実的である（このぐらいの費用は十分稼げるし、会社も休める）

T（Timely）期日が明確（２００７年３月３０日までに）


それ以外にも条件はないか、調べて記入します。誰と行くのか？　どの時期がベストなのか？　そのためには何を準備したら、よいか？等。その中から絶対必要なことを【宝地図】に文字で記入すると良いでしょう。特に期限は必ず書きましょう。尚、【宝地図】の場合はあなたの限界を広げる役目もしますので、現実的である部分については多少大目に見てもかまいません。


また、期日を明確にすることは抵抗を感じたり、「とても無理だ！」と感じてしまうかもしれません。それでも、「2007年7月7日、○○の夢を実現しました。ありがとう」と夢が実現する日（期限）と、感謝の言葉を書き込んでみてください。


慣れない内は期日の立て方がよくわからず、無茶な数字を書いてしまったり、うっかり忘れてしまったり、怖くて書けなかったりするかもしれませんが、これも慣れていくとドンドン夢をかなえるパワーになります。


夢は、実現したときのイメージを持つとワクワクする予定になります。実現したときの言葉を書くと、心は未来に飛んでいってあなたの幸せな未来を見てくるのです。それが夢実現の大きなパワーとなります。ちょっと恐れ多いかもしれませんが、夢の期限は「来年3月30日までに」と書くより、はっきりと「2007年3月30日までに」と明記してみてください。

次がいよいよ【宝地図】作成に関して最も楽しい作業です。あなたが欲しいと　思うものを何でも貼っていく第３ステップです。


あなたが手に入れたいな、と思うものをできる限り集めましょう。雑誌やカタログ、パンフレット等を集めて、その中からピンときたものを探しては切り抜いてボードに貼り付けていきます。


カタログや雑誌を見ていく時に、「あ、これステキー」「ワー、いいなー」と言った感動する心、わきあがる情熱に注意を向けてください。


　このステップであなたの本当の夢や目標を発見する人が多いのです。表面的な目標ではなく、心から湧き上がる夢が浮かんできます。今まで夢を閉じ込める自己限定で縛っていたあなたの宝箱が一気に開き、可能性に向かっていく勇気と情熱が湧いてきます。


よく「燃えるような情熱を持て」と成功者が言いますが、イメージが明確でないとそのような情熱を持つことはできません。それがこのワークをやる中で情熱がどんどん湧いてきて、夢を達成したシーンへ心は一直線に飛んでいきます。


【宝地図】の講座では２０人くらいで一斉にこのワークを行うのですが、それぞれが持ち寄ったカタログをお互いに眺めながら、「こんなことがしたかったのよ」「３年前から諦めたんだけど、なんだかできそうな気がしてきたわ」なんて童心に帰って、目をキラキラ輝かせながら皆さん、作成をしていきます。その姿を拝見するのが、私の生きがいのひとつでもあります。


手に入れたいものを切り抜いたりして集めたら、今度はそれを【宝地図】に配置していきます。特にどのように配置するか、ルールはありません。あなたのセンスで決めていただけばよいのです。


このワークだけでも、【宝地図】に魂が込められますので、明日から見る現実が違ってくる人もでてきます。家の中の目立つ場所に掲示して、夢をふくらませていきましょう。


今、ここから、すぐ始めましょう。少しでもいいから。　幸せへの第一歩

ステップ２は、真ん中もしくは目に付くところにあなたの写真を貼ります。

手持ちの写真の中から、あなたができるだけ幸せそうで、いい表情をしているものを選んで貼ってくださいね。あるいは家族やパートナー等、喜びや楽しみを共有したい人たちが笑顔で写っている写真を貼る人もいます。


ただし、全身の写真よりも、顔が中心で表情がしっかりとわかる程度の大きさがお勧めです。その写真を見るだけで幸せな気分がするようなものがあると最適ですね。


　「そんな写真ないよ」と言うなら、今、一番氣に入っている写真でも結構です。でも機会があったら新たに撮ってみましょう。不思議なものですが、自分の笑顔は、見ているだけで、幸せな氣分になるのです。その氣分が素晴らしい行動力を引き出します。

尚、写真は何枚か用意しておくと便利です。【宝地図】の中に何枚も自分の気に入った写真を貼る方もいます。

コルクボードか模造紙が手に入ったらステップ1は「タイトル作り」です。自分の名前かニックネームを書いて「○○○○の宝地図」ときれいにタイトルを書きましょう。タイトルだけでなく、【宝地図】作成全般に言えるのですが、カラフルに遊び心を持って、視覚的に訴えるように創っていきましょう。ちょうどあなたを釘付けにする広告やポスターだと思ってください。（もちろんあなたがデザイナーであったり、センスが必要だ、と言っているのではありません）


　宝地図を創る上で、もっとも大切なことは、遊び心を持つこと。計画を立てるんだと、堅く考えずに、楽しんでやりましょう。宝地図は、やりたいことを表現する場であって、できることを書く場ではないのです。

うまくいくかどうかは、この際、棚に上げてしまいましょう。「できたらいいな」からのスタートでいいのです。どうやるかなんて、考える必要はありません。宝地図に掲げておくと、「どうやるか」はあとから必ず思いつくものです。


　「こんなことできるはずがない」と自分の夢に制限を持ってしまってはいけません。まだ、何も決まっていない白紙のキャンバスがあるのです。どんな色にするか、どんな絵を描くか、あなたが望む形にすることができます。


　あなたのいままでの人生に、特別すばらしいことがあまり起きなかったとしましょう。「人生こんなもの」と決めているなら、それは間違っています。あなたがそれだけのすばらしいこと、楽しいことを望まなかったから、起きなかっただけです。ちょっとムシが良すぎるかな、くらいの夢でも、宝地図に掲げましょう。不思議と実際に起こるものです。


人生に、未来に、あなたは何を注文しますか？　そこそこの人生ですか？　それともワクワクする人生ですか？